アルミ接合技術  アルミのハンダ接合が簡易になりました


これは狭ピッチの強制空冷式放熱器です。これに隠されている技術をご紹介します。

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 アルミ製フィンとNi鍍金付銅製ベースとの接合部に係る工夫です。既存技術は、ベース部に溝を施し、フィン部となるアルミ板を設置して、プレス技術などで接合させます。またこの様な狭ピッチは不可能ですが、押出技術を用いて成形します。

 本技術は、銅製ベースとアルミ製フィンを簡易な金属接合(環境対応型Solder)をする事により、狭ピッチの放熱器が製造されています。基本的にアルミはハンダ加工は不可能であり、フィンごとに表面処理を施さなくてはなりません。成形後のフィンに表面処理を施すと、手間のかかる高価な部材となります。

 そこで知恵を働かせ、コイル状のアルミに表面処理を施してしまい、成形後には既にハンダ接合可能な表面状態を提供するものであります(切断面はアルミ素材になっており接合加工は出来ない状態です)。よって、これは総合的に費用対効果を捻出し、製品価格に還元できる素材技術であります。

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 この技術は放熱器に限らず、幅広い範囲で応用が可能と考えています。貴社・貴職のご設計などで多く検討される事を期待しております。対応材質や製造範囲など規定がありますので、その際は当社営業まで連絡を頂きたく存じます。

連絡先 : 042-661-1165 八王子事務所まで